東京6区・世田谷から5回当選し、内閣府副大臣まで務めた越智隆雄さん。
名前だけ見ると、政治家一家の出身とは分かりにくいですよね。「越智」という姓に、有名な政治家の記憶がある人は少ないはずです。
ところが家系図をたどると、母方に内閣総理大臣が2人並んでいました。
・越智隆雄の家系図を、父方の越智家と母方の福田家に分けて整理した全体像
・祖父・福田赳夫から叔父・福田康夫、従弟・福田達夫まで続く一族の位置関係
・あまり知られていない双子の兄の存在と、2024年に政界を退いた理由
越智隆雄の家系図|母方は福田赳夫から続く総理大臣の一族
先に結論をお伝えします。
越智隆雄さんの祖父は第67代内閣総理大臣の福田赳夫、叔父は第91代内閣総理大臣の福田康夫です。
いわゆる「福田家」の血を、母方から引いているんですね。
越智隆雄の家系図を一枚で整理すると
父方の越智家と母方の福田家を、まとめて並べてみます。
| 続柄 | 名前 | 肩書き |
|---|---|---|
| 父方の祖父 | 越智照雄 | — |
| 父 | 越智通雄 | 元衆院議員・元金融再生委員会委員長 |
| 母方の曽祖父 | 福田善治 | 元・群馬県金古町長 |
| 母方の祖父 | 福田赳夫 | 第67代内閣総理大臣 |
| 母方の祖母 | 福田三枝 | — |
| 母 | 越智和子 | 福田赳夫の長女 |
| 叔父 | 福田康夫 | 第91代内閣総理大臣 |
| 本人(次男) | 越智隆雄 | 元衆院議員・元内閣府副大臣 |
| 双子の兄(長男) | 越智弘雄 | 日本経済研究所 執行役員 |
| 従弟 | 福田達夫 | 衆議院議員 |
| 妻 | 非公表 | 2005年12月に入籍 |
| 長女 | 非公表 | 2008年生まれ |
総理大臣経験者が祖父と叔父の2人、国会議員は父・叔父・従弟を含めて4人。
越智という姓のせいで見えにくいだけで、中身は屈指の政治一族です。
父は元金融再生委員長の越智通雄
まず父方から見ていきます。
越智隆雄さんの父は、元衆議院議員の越智通雄(おち みちお)さんです。
1929年4月23日に東京で生まれ、2021年1月30日に91歳で亡くなりました。
経歴を並べると、絵に描いたようなエリート官僚の道を歩んでいます。
| 年 | できごと |
|---|---|
| — | 東京高等師範学校附属中学校 → 旧制第一高等学校 |
| 1952年 | 東京大学法学部法律学科を卒業し、大蔵省へ入省 |
| — | ニューヨーク副領事、福田赳夫大蔵大臣の秘書官、主計局調査課長 |
| 1972年 | 衆議院議員に初当選 |
| 1977年 | 総理府総務副長官 |
| 1989年・1990〜1991年 | 経済企画庁長官 |
| 1999〜2000年 | 金融再生委員会委員長 |
| 2003年 | 政界引退 |
ここで注目したいのが「福田赳夫大蔵大臣の秘書官」という一行です。
大蔵省時代に福田赳夫の秘書官を務め、その後に福田赳夫の長女と結婚しているんですね。
つまり越智家と福田家のつながりは、大蔵省という職場から始まっています。
父方の祖父は越智照雄さんで、通雄さんは3人兄弟の一人でした。上に越智英雄さん、越智昭二さんがいます。
母は福田赳夫の長女・越智和子
この家系図の要になっているのが母親です。
越智隆雄さんの母は越智和子さんで、福田赳夫の長女にあたります。
1934年3月31日生まれです。
和子さんが越智通雄さんに嫁いだことで、越智家と福田家がつながりました。
この一点があるからこそ、越智隆雄さんは福田赳夫の孫であり、福田康夫の甥ということになるわけです。
姓は越智でも、血筋は福田家。
「越智隆雄 家系図」で検索した人が探しているのは、まさにこの一行だと思います。
祖父は第67代総理大臣の福田赳夫
母方の祖父についても整理しておきます。
福田赳夫は1905年1月14日に群馬県群馬郡金古町で生まれ、1995年7月5日に90歳で亡くなりました。
現在の高崎市足門町にあたる場所です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学歴 | 金古小学校 → 群馬県高崎中学校 → 第一高等学校 → 東京帝国大学法学部(1929年卒) |
| 官僚時代 | 大蔵省に入省し、主計局長まで務める |
| 議員歴 | 衆議院議員14期 |
| 主な閣僚歴 | 農林大臣、大蔵大臣、外務大臣、行政管理庁長官、経済企画庁長官 |
| 総理在任 | 1976年〜1978年(第67代) |
実はこの福田家も、赳夫さん一代で始まった家ではありません。
父の福田善治さんは金古町長、兄の福田平四郎さんも金古町長、弟の福田宏一さんも政治家でした。
群馬の地方政治の家から出て、総理大臣まで登った人物ということになります。
越智隆雄さんから見れば、曽祖父の代からすでに政治の家だったわけですね。
叔父は第91代総理大臣の福田康夫
そして母の弟が、もう一人の総理大臣です。
越智隆雄さんの叔父は、第91代内閣総理大臣の福田康夫さんです。
福田赳夫の長男で、和子さんの弟にあたります。
1990年に衆議院議員となり、2007年に内閣総理大臣に就任しました。
福田赳夫・康夫の親子は、日本で初めての「父子2代の総理大臣」として知られています。
その2人が、越智隆雄さんにとっては祖父と叔父。
父の越智通雄さんから見れば、福田康夫さんは義弟という関係になります。
従弟は衆議院議員の福田達夫
同世代にも国会議員がいます。
福田康夫さんの息子である福田達夫さんは、越智隆雄さんの従弟にあたります。
1967年3月5日生まれで、越智さんより3歳ほど下ですね。
2012年の衆院選で群馬から初当選しました。
つまり2012年から2024年までの一時期、越智隆雄さんと福田達夫さんは、いとこ同士で同時に衆議院議員を務めていたことになります。
ちなみに福田達夫さんの母方をたどると、曽祖父に元大蔵大臣の櫻内幸雄がいます。
福田家は、結婚のたびに別の政治家一族とつながってきた家でもあるんですね。
越智隆雄の兄弟と家族|双子の兄・越智弘雄と非公表の妻子
ここからは本人に近いところを見ていきます。
意外と知られていないのが、兄の存在です。
双子の兄がいる、しかも一卵性
越智隆雄さんには、越智弘雄(おち ひろお)さんという双子の兄がいます。
しかも一卵性双生児で、「瓜二つ」と評されるほど似ているそうです。
2人とも1964年生まれで、弘雄さんが長男、隆雄さんが次男という位置づけになります。
兄の経歴も、弟に負けていません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大学 | 慶應義塾大学経済学部 |
| 留学 | アメリカ |
| 勤務先 | 日本開発銀行(日本政策投資銀行)、森ビル |
| 2016年〜 | 日本経済研究所 執行役員 |
慶應の経済学部から金融という道筋は、弟の隆雄さんとほぼ同じです。
弘雄さんは金融・シンクタンクの道に進み、隆雄さんは政治の道に進んだ。
越智さん自身もSNSで「双子の兄らと東京の春を身体中で満喫」と投稿しており、兄弟仲は良さそうです。
妻と娘の情報は公表されていない
自身の家庭についても触れておきます。
越智隆雄さんは2005年12月11日に入籍しています。
初当選した年ですね。
ただし妻の氏名や写真は公表されていません。
公式サイトのプロフィールにも「妻、娘、犬(ナッシュ)」とあるだけで、名前は出ていない状態です。
2008年に長女が誕生しています。
祖父も叔父も総理大臣という家に生まれながら、自分の家族については徹底して伏せているのが分かります。
ちなみに公式プロフィールに書かれている趣味は、アイロンがけ、日曜大工、絵画、水泳、テニス、スキー、ゴルフ、そして剣道3段。
座右の銘は「一身独立シテ一国独立ス」だそうです。
越智隆雄自身の経歴も慶應から住友銀行
本人の歩みも見ておきます。
1964年2月27日、東京都世田谷区野沢の生まれです。
| 時期 | できごと |
|---|---|
| — | 慶應義塾幼稚舎 → 普通部 → 慶應義塾高等学校 |
| 1986年3月 | 慶應義塾大学経済学部経済学科を卒業 |
| 1986年4月 | 住友銀行に入行(13年間勤務) |
| 1991年6月 | フランスのESSECで経営学を修了 |
| 1999年 | 住友銀行を退行、衆議院議員秘書に |
| 1999年10月 | 父・越智通雄 金融再生委員長の秘書官に |
| 2005年3月 | 東京大学大学院 修士課程を修了 |
| 2005年 | 衆議院議員に初当選 |
政治の世界に入るきっかけは、父・越智通雄の秘書官を務めたことでした。
父が金融再生委員会委員長を務めていた時期です。
銀行員として13年働いてから政界に転じたので、世襲議員としてはむしろ遅いスタートといえます。
その後の役職も見ておきます。
| 年 | 役職 |
|---|---|
| 2014〜2015年 | 内閣府大臣政務官 |
| 2016年 | 内閣府副大臣 |
| — | 衆議院財務金融委員長 |
当選回数は5回。金融畑を歩んだ経歴が、そのまま担当分野になっています。
2024年10月に不出馬を表明して政界を退いた
そして、現在の状況にも触れておきます。
越智隆雄さんは2024年10月7日、次の衆議院選挙に出馬しないことを表明しました。
理由として挙げたのは、派閥の政治資金をめぐる問題です。
本人は「適切に経理処理をしてきた一方で、現実には不記載議員として扱われている」と述べ、有権者に説明することが難しいとして出馬を見送りました。
東京6区では、越智さんに代わって前東京都議の土屋美和さんが自民党から立候補しています。
祖父と叔父が総理大臣、父も閣僚を務めた家に生まれた人が、5期で議席を離れることになりました。
なお公式サイトのプロフィールは現職議員としての表記が残っていますが、2026年時点では元衆議院議員という立場です。
越智隆雄の家系図についてのまとめ
- 越智隆雄の母方の祖父は第67代内閣総理大臣の福田赳夫、叔父は第91代内閣総理大臣の福田康夫
- 母は福田赳夫の長女・越智和子で、1934年3月31日生まれ
- 父は元衆議院議員の越智通雄で、1929年生まれ、2021年に91歳で死去した
- 越智通雄は大蔵省時代に福田赳夫大蔵大臣の秘書官を務めており、両家のつながりは職場から始まった
- 越智通雄は経済企画庁長官や金融再生委員会委員長を歴任し、2003年に政界を引退している
- 母方の曽祖父・福田善治は群馬県金古町長で、赳夫の兄・平四郎も同町長、弟・宏一も政治家だった
- 福田赳夫と福田康夫は日本初の父子2代の総理大臣として知られる
- 従弟は衆議院議員の福田達夫で、2012年から2024年まで越智とは同時期に議員を務めた
- 福田達夫の母方の曽祖父は元大蔵大臣の櫻内幸雄にあたる
- 越智隆雄には越智弘雄という一卵性双生児の兄がおり、日本経済研究所の執行役員を務めている
- 兄も慶應義塾大学経済学部の出身で、日本開発銀行や森ビルに勤務した経歴を持つ
- 2005年12月11日に入籍し、2008年に長女が誕生しているが、妻子の氏名は公表されていない
- 本人は慶應義塾幼稚舎から慶應義塾大学に進み、住友銀行に13年勤めてから政界入りした
- 政界入りのきっかけは、金融再生委員長だった父の秘書官を務めたこと
- 2005年に初当選して当選5回、内閣府副大臣や衆議院財務金融委員長を務めた
- 2024年10月7日に派閥の政治資金問題を理由として不出馬を表明し、政界を退いた

